三井

ランニング専門パーソナルトレーナーの三井が解説します。
勤務地:マタドールパーソナルトレーニングジム

スイングスピードを本気で上げたいなら

「正しい打ち方」+「適切な筋力トレーニング」 が必要不可欠です。

筋トレで大きくしたいのは、次の3つです。

✅ 下半身の力
✅ 体幹(お腹・腰まわり)
✅ 背中・肩甲骨まわりの力

腕の力だけでは、スイングスピードは上がりません。

1. なぜ筋力が必要なのか?

バッティングの力はこの順番で伝わります。

地面 → 足 → 腰 → お腹 → 胸 → 腕 → バット

つまり、
「足と体幹が弱い=スピードが出ない」ということです。

筋トレをすると…

  • バットが軽く感じる
  • 振り出しが速くなる
  • スイングがブレなくなる
  • 飛距離が伸びる

という変化が起こります。

これが「筋力がスイングスピードを生む」理由です。

2. 絶対にやるべき基礎筋トレ(自重)

まずは家でもできるメニューです。

スクワット(下半身)

10〜15回 × 3セット

ポイント
・ヒザをつま先より前に出しすぎない
・背中はまっすぐ
・ゆっくり下ろす

→ 太もも・お尻・体幹が同時に鍛えられる

プランク(体幹)

30秒〜1分 × 3セット

ポイント
・頭〜かかとまで一直線
・腰が落ちないように

→ スイングでブレない体を作る

ランジ(片足強化)

左右10回ずつ × 3セット

→ 片足で踏ん張る力がつき、スイングが安定

腕立て伏せ

10回 × 3セット

→ バットを「振り切る力」をつける

3. 野球特化トレーニング(スイング連動)

ここからが「バッター専用トレ」です。

メディシンボール・ツイスト(またはタオル)

左右15回 × 3セット

体をひねる動作を、はやく・大きく。

→ 腹斜筋が鍛えられ、スイングの回転力がアップ

チューブローイング(背中・肩甲骨)

15回 × 3セット

→ 背中と肩甲骨の力=ヘッドスピードアップに直結

ゴムチューブがなければ、
タオルを引っ張るだけでもOK

ジャンプスクワット(瞬発力)

10回 × 2〜3セット

→ 「速く動く力」を作る

スイングは「筋力+スピード」で決まるため、
ジャンプ動作は必須。

4. ウエイトトレーニングができる場合(上級)

もしトレーニング施設を使えるなら以下は最強です。

✅ バーベルスクワット
✅ デッドリフト
✅ ベンチプレス
✅ ロシアンツイスト
✅ ケーブル回旋

それぞれ
8〜12回 × 3セット

※無理な重量は絶対にNG
「キレイなフォーム」でできる重さで行うこと。

5. スイングスピード特化トレーナー

筋トレ+これを入れると爆発的に伸びます。

オーバースピード素振り

① 超軽めのバットで10回(最速)
② 普通のバットで10回
③ 少し重めで10回

これを2セット

→ 脳が「速さ」を記憶していく

6. 筋トレ頻度(中高生ベストプラン)

初心者:
週2〜3回、30分程度

中級者:
週3〜4回、40〜60分

試合・練習がある日 → 軽め or 休養

「毎日やる」より「続けられる」ことが正解です。

7. やってはいけない筋トレ

❌ いきなり重い重り
❌ フォームが崩れたまま続ける
❌ 痛みがあるのに我慢する
❌ 下半身を鍛えない

これは、成長を止める原因になります。

8. 最重要まとめ

中高生がスイングスピードを上げるには

✅ 下半身トレを最優先
✅ 体幹・ひねり動作の強化
✅ 瞬発力トレーニング
✅ オーバースピード練習
✅ 継続と休養

この5つが揃うと、
打球スピード・飛距離・ミート力すべてが変わります。

体が出来てくると、
自然と「速く振れてしまう自分」に変わっていきます。